2022.12.01

健康コラム

運動習慣

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これから年末年始に向けてイベントが多く、食べ過ぎ、飲み過ぎなど、体重管理に不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
新年を迎え新たに「運動習慣」を身に付けることを目標に、今から準備を始めませんか。

運動経験がある方は、新年を機に再開することや、心機一転スポーツジムに通い始める、などができれば一番ですが、今更...と思われるかもしれません。
手軽に行う運動としてウォーキング、なわとび、ラジオ体操などがお勧めです。②.jpg

運動が苦手な方にお勧めなのは、日常生活の中で活動量を増やすことです。
生活活動の中には、運動と同じものや運動以上の活動となるものもあります。
日常生活での掃除や買い物、育児など、身体活動として数値化することで、どの位エネルギーを消費しているかを知る目安として、メッツ(METs)があります。

メッツ(METs)とは、運動強度の単位で、安静時を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで「活動の強度」を示したものです。座って安静にしている状態を1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。

身体活動のメッツ表

⑥身体活動のメッツ表.jpg

個人の健康づくりのための身体活動基準

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メッツを意識して、今まで以上に活動量を増やしてみましょう。
例えば、通勤時に一駅手前で降りて多く歩く、いつもより速く歩く、エスカレーターを使わずに階段を上る、など、ひとつひとつの積み重ねが、エネルギー消費に繋がります。

メッツからエネルギー消費量を計算することができます。
⑧エネルギー消費量.jpg

例えば、
《体重50kgの人が、縄跳びを10分した場合》
    (12.3-1)×10分/60分×50=94kcal③.jpg

《体重60kgの人が、ラジオ体操(第一・3分)を毎日朝・夕2回、一週間続けた場合》

     (4.0-1)×42分/60分×60=126kcal④.jpg


《体重70kgの人が、大掃除でいつも以上にお風呂場の掃除を1時間した場合》
      (3.5-1)×1×70=175kcal
*ジョギング25分した時と同じ消費エネルギー量となります。

早速、年末の大掃除で生活活動をupし、エネルギー消費をしてみませんか。⑤.jpg

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)
    国立健康・栄養研究所‐改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」
    厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」