2026.04.30
健康コラム
5月健康コラム:五月病
ゴールデンウイークが近づいてきました。
春からの新しい環境の中で、知らず知らずのうちに心身の疲れが蓄積している方も多いのではないでしょうか。連休は、その疲れを癒し、心身を整える大切な機会でもあります。
一方で、連休明けに仕事や学校が再開すると、気分の落ち込みや体調不良を感じる方も少なくありません。
一般的に「五月病」と呼ばれるこうした状態は、新しい環境への適応によるストレスが背景にあり、医学的には適応障害の一種として捉えられることもあります(正式な病名ではありません)。
今回は、「五月病」のサインと、日常生活で実践できる予防・対策についてご紹介いたします。
♦五月病のサインをセルフチェックしましょう
複数当てはまる場合は、無理をせず、早めに生活を整えることが大切です。
<精神的なサイン>![]()
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□ 気分が落ち込みやすい、やる気が出ない
□ 仕事や勉強、家事などに集中できない
□ 寝つきが悪い、途中で目が覚める
□ 人と関わることが負担に感じる
<身体的なサイン>![]()
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□ 疲れやすい、だるさが続く
□ 食欲が低下している
□ 動悸や息苦しさを感じることがある
□ 胃腸の不調がある
□ 出勤・登校前に頭痛や吐き気がある
なお、症状が2週間以上続く場合は、早めに医療機関への相談をご検討ください。
【予防のための5つのアクション ~新生活の疲れをやさしく整えるために~】
新しい環境での生活は、自分が思っている以上に心身へ負担をかけています。
日々の中で意識的にセルフケアを取り入れ、無理なく整えていきましょう。
① 自分の状態に気づく時間をつくる![]()
忙しい日々の中でも、「疲れていないか」「無理をしていないか」と、自分自身の状態を振り返る時間をつくることが大切です。
小さな不調のサインに早めに気づくことで、悪化を防ぐことにつながります。
② 日常に軽い運動を取り入れる
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、気分転換やストレス軽減に効果的です。
「少し息が弾む程度」を目安に、無理のない範囲で継続することがポイントです。
③ 自分に合ったリフレッシュ方法を見つける![]()
趣味の時間を楽しむ、ゆっくり入浴する、自然に触れるなど、自分がリラックスできる方法を持つことは、ストレス対策として非常に重要です。
短時間でもよいので、意識的に「休む時間」を取り入れましょう。
④ 頑張りすぎない意識を持つ
新しい環境に慣れるには時間がかかるものです。
「すぐに完璧にできなくて当然」と考え、自分に過度な負担をかけないことが大切です。
⑤ 一人で抱え込まず、周囲を頼る
不調を感じたときは、家族や友人、職場の同僚などに気持ちを共有してみましょう。
また、職場や学校の相談窓口、専門機関の利用も有効な選択肢です。
【健康的な生活リズムを整えるポイント】
〇質のよい睡眠を確保する![]()
就寝前のスマートフォン使用や強い光は控え、リラックスできる環境を整えましょう。
また、起床時間をできるだけ一定に保つことで、生活リズムが安定します。
〇食事を大切にする![]()
1日3食、主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を心がけましょう。
特に朝ごはんを食べることは、体内リズムを整えるうえで重要です。
暴飲暴食や欠食(食事を抜く)は、体調不良の一因となるため注意が必要です。
〇 適度な運動を継続する![]()
日常生活の中で体を動かす習慣を取り入れることは、心身のリフレッシュにつながります。無理のない範囲で、継続することを意識しましょう。
【大切なメッセージ】
五月病は、特別なことではなく、誰にでも起こりうる心身の変化です。
特に、真面目で責任感の強い方ほど、無理を重ねてしまう傾向があります。
新しい環境で努力をしてきた自分を認めながら、「頑張りすぎないこと」「一人で抱え込まないこと」を大切にしてください。
早めの対応が、回復への大きな一歩となります。
〈参考文献〉
厚生労働省 休養・こころの健康(健康日本21)
厚生労働省 こころの耳
株式会社なの花東日本 齋藤恋子(管理栄養士)
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