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2022.02.17

薬剤師の知識

薬剤師の仕事内容をご紹介!薬剤師になるための条件や魅力も知ろう!

目次

こんにちは!なの花薬局 地域薬局事業部の小野地です。

薬剤師と言えば、患者さまに薬を用意したり、薬の効果や飲み方の説明をしたりする仕事というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ですが、薬剤師の仕事はそれだけではありません。

薬剤師が活躍する場は多数あり、勤務場所によっても仕事内容は異なります。

今回は、薬剤師の仕事内容について詳しくご紹介していきます。

薬剤師になるための条件や、やりがいもお伝えします。
これから薬剤師を目指そうとしている方は、ぜひご参考にしてみてくださいね!

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薬剤師とは?主な仕事内容を確認

薬剤師は、医療用医薬品から一般用医薬品に関する幅広い知識を持ち、健康をサポートする「薬」の専門家です。
薬の調剤・服薬指導・薬歴管理のほか、医師との疑義照会や医薬品の販売・管理まで幅広く携わります。

薬局やドラッグストア、医療機関でおこなう仕事というイメージを持たれることが多いですが、医薬品の研究開発や製造に関与したり、学校で環境衛生管理を行なったりといった業務もあります。

具体的な仕事内容として、参考に5つの業務をご紹介していきましょう。

調剤・監査

医師が出した処方せんに基づいて薬を調合することを「調剤」と言います。
その際、医師が指示した処方せんが患者さまに適合するのか、他の薬との飲み合わせは問題ないかも確認します。

医薬分業が進み、医師と薬剤師それぞれが確認を行うことにより、医療ミスを防ぐことはもちろん、患者さまにとって適切な処方することにもつながります。

また、患者さまにお薬をお渡しする前に、調合した薬剤師とは別の薬剤師が確認をする「監査」もあり、二重三重の確認作業が行われています。

薬剤師は薬のスペシャリストとして、事故を起こさせない緻密な業務を行っています。

服薬指導

「服薬指導」とは、患者さまに薬をお渡しする際、患者さまの症状や状態に合わせて薬の効能や服薬方法など注意点を説明することです。

正しい方法で薬を服用できるように患者さまとコミュニケーションをとり、疑問や不安な点を聞き出してわかりやすく指導します。

薬歴管理

「薬歴管理」とは、患者さまが服用した薬の服薬記録を照合して、適切な薬かどうかを判断する作業のこと。

服薬記録を確認することで、薬の重複や併用による副作用を防いだり、アレルギーの有無を確認して間違いを防ぐ重要な業務です。

例えば患者さまが複数の病院に通院し、それぞれの医師が処方せんを出していた場合、薬の飲み合わせなどの問題が発生することがあります。
薬歴管理を行うことで、患者さまが服用している薬を把握でき、適切な対応をとることができます。

疑義照会

「疑義照会」は、薬剤師が処方せん内容に疑問や確認事項がある場合、医師に処方意図を確認したり、処方提案をする業務です。
薬剤師は患者さまに的確な薬をお渡しするための最終確認をする、重要な役割も担っています。

医薬品の販売・管理

薬剤師の仕事には「医薬品の販売や管理」もあります。

処方せんが必要な医療用医薬品は、国家資格を持った薬剤師しか販売できません。
薬局やドラッグストアで買える一般用医薬品でも、要指導医薬品や第1類医薬品に分類される薬については薬剤師の資格が必要です。


上記の仕事以外にも、薬や健康に関する相談、小学校、中学校、高校で「薬物乱用防止教室」を開いたり「麻薬・覚醒剤乱用防止」の啓蒙をおこなったりすることもあります。


薬剤師の仕事のスケジュールについて気になる方は「薬剤師の一日の流れやスケジュールは?実際の働き方をイメージしよう!」もご覧ください。

それでは、次の項目で職場別の仕事内容について詳しく触れていきます。


薬剤師の仕事内容を職場別にご紹介

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薬剤師の仕事は、職場によって異なります。
ここでは、薬剤師の職場ごとの仕事内容について紹介していきます。

薬局の薬剤師

処方された薬の正しい飲み方や使い方の指導をする仕事です。

その際、医療機関など多職種と連携をしながら、服用している薬で的確に効果が出ているか、副作用が出ていないかなど確認を行いながら指導をします。

また、処方された薬の取扱いだけではなく、症状に合った一般用医薬品の選択・販売を行ったり、症状の度合いによっては専門医への受診をすすめたりするなど、セルフメディケーションの推進も行います。

そのほか、地域に住んでいる方々の健康維持・予防のために、お薬相談や健康相談に応じたり在宅訪問を行い、地域住民の拠り所として活躍します。

病院・クリニック・診療所の薬剤師

病院では入院患者さまが使用する薬剤の調製や在庫管理・品質管理、薬の正しい飲み方指導、臨床検査などを行います。

内服薬や外用薬だけではなく、注射薬の調剤や無菌製剤の混注、化学療法で使用する薬剤の調製なども行っています。
入院中の患者さまの治療効果を最大限に引き出すために、緩和ケア(※1)やNST(※2)、感染制御(※3)などチーム医療として活動を行う病院も増えています。

※1 緩和ケア......がんなど重篤な症状の患者さまと、そのご家族の身体的・心理的・社会的な問題を解決すること
※2 NST......「Nutrition Support Team」の略。栄養サポートチームと呼ばれ、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士など様々な専門家が集まり、患者さまの栄養管理を支援していくこと
※3 感染制御......病院全体の感染症を減らし、感染症診療の質を向上させることが目的。院内の医師、看護師、薬剤師など多くのスタッフがメンバーとなり、連携して活動を行うこと

ドラッグストアの薬剤師

ドラッグストアでは、一般用医薬品、健康食品、化粧品、日用品など、幅広く商品を販売しています。
そのため、処方せんを持たない利用者も多く、病院や薬局とは違う幅広い分野の知識が必要となります。

最近では薬局併設型の店舗も増えており、専門性も兼ね揃えた薬剤師スキルが求められています。

製薬会社の薬剤師

薬剤学、臨床薬理学等の医療薬学、分析化学の知識を活かし、製剤設計、分析評価法の開発、生物学的同等性試験等の臨床開発に関する業務があります。

薬学で学んだすべての知識を活かし、医療関係者に対する製品説明会や学会セミナーの開催・支援を行ったり、市販後の安全管理、添付文書やインタビューフォームの作成・改訂業務を行います。

その他、医薬品の製造や品質管理における実務経験を踏まえ、医薬品製造管理者(薬剤師免許が必要)としてGMP組織をまとめる業務もあります。

行政機関の薬剤師

地域の保健衛生情報の収集・管理・分析や保健衛生に関わる事業を地域住民に対して啓蒙活動を行うなど、地域の公衆衛生を維持し、地域住民の健康な暮らしを守っています。

そのほか、自衛隊、麻薬取締官、薬事情報センターなどの行政機関で勤務することもできます。

学校の薬剤師

学校薬剤師は、学校保健安全法により、公立・私立を問わず大学以外の学校に設置が義務付けられています。

学校薬剤師の主な業務はプールや飲料水の水質検査や、教室の換気・保温の状態など学校環境衛生の維持管理。
また、健康相談や保健指導、医薬品の正しい使い方、未成年の喫煙・飲酒防止の啓発活動なども担当します。


薬剤師になるには?必要な条件を確認!

薬剤師になるためには、大学の薬学部か薬科大学に設置されている6年制の薬剤師養成課程を修了し、薬剤師国家試験に合格する必要があります。
人命に関わるような重責を担うため、国家資格が必要になるのです。

近年、薬剤師にはより幅広い分野で臨床に関わる実践的な能力が求められています。

そのため、医療人としての薬学人材を育成する6年制大学では、一般的に1~4年次で「薬剤師に必要な薬学の専門知識」「薬剤や薬理など薬に直接関係する知識」のほか、「物理・化学・生物などの知識」「病態・薬物治療」「衛生や法規・制度・倫理」といった薬剤師として必要な勉強をしていきます。

5年次からは、実際の病院・薬局での長期実習を行う「実務実習」を履修し、薬剤師として臨床の場でも活躍できる幅広いスキルを身に着けます。

実務実習については、下記のコラムでもご紹介しています!
薬剤師になるための実習期間はどれくらい?内容や場所も詳しく解説!

卒業後、毎年2月末に実施される薬剤師国家試験に合格すると、晴れて医薬品の専門家として薬剤師の仕事が可能になります。

国家試験では、基本的な知識のほか、薬学全般にわたる一般的な理論や、医療を中心とした実践の場において必要とされる知識・技能・態度などが問われます。

試験問題は、必須問題と一般問題に区分され、物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務といった科目から出題されます。

薬剤師国家試験の難易度や合格率については下記でもご紹介しています!
薬剤師国家試験の合格基準は? 足切り基準や配点、日程も解説!

また、薬剤師として従事するには薬剤師名簿への登録が必要です。
住所地を管轄する保健所などに申請し、申請後約2カ月で薬剤師免許が交付されます。


薬剤師の魅力ややりがいについても知ろう

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薬剤師は医療用医薬品を扱うだけではなく、医療の一部を担う重要な責務もあり、とてもやりがいのある職業です。

日常業務の中で、患者さまから「ありがとう」と感謝の言葉を直接いただく機会も多く、喜びややりがいを感じることができます。

患者さまの信頼関係を築ける

服薬指導時には、対話を通して患者さまの体質やライフスタイルを把握し、一人ひとりに寄り添ったアプローチを行うことで、薬の効果を高めて副作用のリスクを抑えることもできます。

また、薬のことだけでなく、生活や食事のアドバイスを行うこともあります。

患者さまは、怪我や病気などで不安を抱えていることも多いです。
薬剤師として、患者さまと細やかなコミュニケーションを取ることで信頼が得られ、安心感や不安をやわらげることができたとき、とてもやりがいを感じます。

特に、在宅医療においては薬剤師が1番近い距離で接することが多いため、患者さまだけでなくそのご家族からも感謝されるケースも多々あります。
「1番近くでお役に立てた」という充実感が得られ、社会貢献やスキルアップを感じることができるのも魅力と言えるでしょう。

スキルアップし続けられる

とは言っても、気持ちだけでは支えきれないのが医療です。
患者さまに信頼していただくには、医療に対する知識も必要となりますので、専門知識とコミュニケーションスキルの両方を伸ばしていくことも大切です。

薬をつくる研究は日々進んでおり、薬剤師は常に最新情報を取得するため、日々自己研鑽が必要です。
また、薬局の機能が健康サポート機能や地域包括ケアシステムにおける在宅医療、他職種連携などが期待される中で、薬剤師はこれまで以上に専門的な資格やスキルが求められます。

豊富な専門知識を身に着けることで、患者さまの悩みに応えることができ、その結果、自身の成長を実感し自信にもつながります。

薬剤師の資格については、下記のコラムでもご紹介しています。
薬剤師の資格にはどんな種類がある?資格取得のメリットもご紹介!

医薬品の進歩や改善に貢献できる

薬剤師は「服薬指導」を通じて、患者さまの病状の変化や体調に問題がないかを確認し、薬の効果や副作用がないかを確認します。

患者さまから得た情報を医師や製薬企業にフィードバックすることで、医薬品の進歩・改善に役立つことができます。
医療の発展に貢献できるというやりがいも感じることができる、魅力的な職業です。

薬剤師のやりがいについては、「薬剤師のやりがいは?やりがいを感じられない時の対処法も知っておこう」でもご紹介しています!


薬剤師の仕事内容ややりがいを知って、ぜひ活躍を!

さて、今回は薬剤師の仕事内容についてご紹介してきました。

薬剤師は、単なるお薬を渡す仕事だけでなく、患者さまはもちろんのこと、医療に貢献できるやりがいのある職業です。

薬剤師の仕事は、薬の調剤・管理、服薬指導、薬歴管理、疑義照会、医薬品の販売・管理まで幅広く、薬局やドラッグストア、医療機関のほか、医薬品の研究開発や製造に関与したり、学校で環境衛生管理という業務もあります。

このように薬剤師の仕事内容は多種多様で、就職先によって異なります。

自分がどのような薬剤師になりたいのかをじっくり考え、自分の強みやイメージにマッチした環境を最終的に選んでくださいね。

なの花薬局の就職サポートコラムでは、薬学生の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬局勤務でも薬局の現場にとどまらずさまざまな活躍をしている薬剤師の紹介もしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!

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