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2020.11.16

薬剤師の知識

薬剤師国家試験の合格基準は? 足切り基準や配点、日程も解説!

目次

こんにちは!なの花薬局の佐藤です。

薬剤師国家試験の勉強を始める前に、合格基準について知っておくことが大切です。

今回は、薬剤師国家試験の合格基準や足切り基準、試験の科目や配点、試験日程など、受験の基本となる知識(情報)をお伝えしたいと思います。
薬剤師国家試験のことをよく知って、合格に向けて準備していきましょう!

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薬剤師国家試験の合格基準は?配点、足切りについて

さっそくですが、薬剤師国家試験の各科目の問題数と合格に必要な点数を見てみましょう。

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第104回薬剤師国家試験以降について、平成30年(2018年)8月に厚生労働省から公表された『「新薬剤師国家試験について」の一部改正について』では、下記のように示されています。

以下のすべてを満たすことを合格基準とすること。
(なお、禁忌肢の選択状況を加味する)
①問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。
②必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。

これを踏まえ、足切り基準としては必須問題を70%以上かつ、各科目を30%以上取らなければならないことになります。
上記の足切り基準を押さえつつ、65%以上の問題に正解をすることを意識していくことが重要になるかと思います。

一方、「禁忌肢」ついては、第104回、第105回いずれの薬剤師国家試験においても、どの問題だったのか、いくつの問題が該当していたのかは公表されていません。

尚、厚生労働省が「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」で示している禁忌肢の基準は以下の通りとなっています。

薬剤師には、医療人としての高い倫理観と使命感が求められることに鑑み、薬剤師として選択すべきでない選択肢(いわゆる「禁忌肢」)を含む問題について導入することとする。
禁忌肢の導入にあたっては、公衆衛生に甚大な被害を及ぼすような内容、倫理的に誤った内容、患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容、法律に抵触する内容等、誤った知識を持った受験者を識別するという観点から作問することとする。

簡単に整理すると、禁忌肢の基準としておおまかに次の4つです。

①公衆衛生に甚大な被害を及ぼすような内容
②倫理的に誤った内容
③患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容
④法律に抵触する内容 等々

特に重大な禁忌となる③に当てはまるものが「禁忌肢」となっていることが予想されています。


薬剤師国家試験の合格基準や合格率の変化。第106回はどうなる?

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薬剤師国家試験の合格基準については、皆さんもご存じの通り、ここ数年は毎年のように変更になっていますよね。

直近で言うと、第101回薬剤師国家試験の合格判断では、それまでの「絶対基準」に代わって、「相対基準」が導入されました。
それを受けて、前年の第100回薬剤師国家試験では7割以下だった合格率が、第101回薬剤師国家試験では76.85%と大きく跳ね上がり、過去5年間で一番高い合格実績となりました。

その後、第104回薬剤師国家試験では、新たに「禁忌肢」が導入された為、合格率の低下が予想されました。
しかし不合格となる基準に該当した受験者がほとんどいなかった為、大きな合格率低下には繋がらず、4年連続で合格率7割以上をキープする結果となっています。

参考に、過去5年間の薬剤師国家試験について、合格率、合格点数などを一覧にまとめました。

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4年連続で7割以上をキープしていた合格率ですが、前回の第105回薬剤師国家試験の合格率は69.58%と、わずかですが、合格率7割を切る結果となってしまいました。
その理由としては、「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の改訂の影響で、問題の傾向が例年と異なったということが要因の1つとして挙げられていますね。

さらに言えば、次回2021年に行われる第106回薬剤師国家試験ですが、(合格基準と足切り基準は現時点で発表されていませんが)合格点の上限がない「完全相対基準」となります。
つまり、合格発表まで合格点が何点になるかわからないという状況なのです。
その点だけを踏まえても、新たな薬剤師国家試験出題基準での試験となる第106回薬剤師国家試験は今まで以上に注目の回と言えるかも知れません。

ちなみに、厚生労働省「第106回薬剤師国家試験の施行 10留意事項」には次のような記載もあります。

「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」では、「3.(5)合格基準について」において、「その際、これまでの絶対基準を用いた合格基準でなくなることによる教育の現場や受験生の混乱を回避するため、当分の間、全問題への配点の65%以上であり、他の基準を満たしている受験者は少なくとも合格となるよう合格基準を設定する。」の扱いがあるが、第106回薬剤師国家試験より、当該取扱いは適用しないこととする。

つまり、前回までは、「絶対基準」から「相対基準」へ移行する際に、混乱があってはいけないということで、合格点は65%の225点より上になることはありませんでした。
しかしながら、次回第106回薬剤師国家試験においては、合格点が225点以上になることがあり得るということですね。


薬剤師国家試験の日程、試験地、試験時間割をチェック!

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ここで、第106回 薬剤師国家試験について、試験日や合格発表の日程などについても紹介していきます!
まず、第106回薬剤師国家試験の概要を下記にまとめました。

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①試験日

次回、第106回薬剤師国家試験ですが、令和3年2月20日(土)と21日(日)の2日間にかけて行われます。
新型コロナウイルス感染症流行にともない、今年度は異例の年となりますが、試験日程は例年と同じく2月の土日での実施となるようです。
参考までに過去の試験日も見てみたいと思います。

過去の薬剤師国家試験日

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例年土日にあわせて実施されるため、数日のずれはあるものの、今年度も例年通りの実施と言えそうですね。

②試験地・試験会場

試験地となる都道府県は、例年通り「北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県及び福岡県」となっています。

ちなみに、試験会場の発表はいつ頃なのでしょうか?
これについては、例年、12月末頃に発表されています。
前回は、東京都を除く試験会場が先に発表され、遅れて東京都の試験会場が発表される流れとなりました。

例年通りであれば、公表されるのは少し先となりますが、長年に渡り使用されている会場も少なくありませんので、昨年の会場を参考までにチェックしておくのもよいかもしれませんね。

ちなみに、東京や大阪のように複数会場設けられている試験地もあります。
その場合は、受験票が届くまでご自身の試験会場はわかりません。
原則として受験票は郵送で交付されますが、在学中の方で、卒業見込証明書を一緒に出願された方は、在籍している大学を経由して交付されるので大学からの案内をチェックしておきましょう。

③出願期間

第106回の受験手続き受付の期間は、令和3年1月4日(月)~1月14日(木)の11日間となっています。
提出後は、書類の返還や、受験地の変更が認められないので注意して下さい。

出題方法としては直接提出する方法と郵送する方法があります。
今年は、厚生労働省のページにも「新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、郵送による手続きを推奨しています」という掲示がありました。
郵送の場合は、郵送方法や消印の期限の注意がありますので事前にしっかりと確認しておきましょう。

出願の際に必要なもの

既卒や在学、海外の薬学校を卒業した方など、それぞれ提出書類が異なりますので、詳しくは厚生労働省の第106回薬剤師国家試験 受験手続きを確認して下さい。

在学中の方で卒業見込証明書を提出した場合は、令和3年3月18日(木)午後2時までに卒業証明書を提出しなければなりません。
提出しなかった場合は、受験が無効となってしまうので十分注意してください。

④合格発表

厚生労働省によると、令和3年3月24日(水)午後2時から合格発表が行われます。
厚生労働省のホームページと薬剤師国家試験運営臨時事務所に掲示され、合格者には合格証書が郵送されます。

⑤試験科目と試験時間

試験科目

第106回薬剤師国家試験の試験科目は下記の通りです。

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試験時間(時間割)

試験の時間割日程も、後日の発表となります。
前回は、東京を除く試験会場の発表と同時に12月下旬に公表となりました。
かなり長丁場の試験となりますので、体調面でのコンディション調整も大切ですね。

参考:第105回薬剤師国家試験の試験科目と試験時間

参考までに、前回の試験科目と試験時間の表を記載します。
昨年も2日間ともに集合時刻は8時50分となっており、かなり早い時間からのスタートでした。
今年も例年通りなら、余裕を持って家を出発する必要があると思いますので、当日のシミュレーションをする際に参考にしてみてくださいね。

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※実務:実務以外の科目と関連させた複合問題として出題されるものを指す


薬剤師国家試験の合格基準は変化を押さえて!万全の準備で挑もう

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今回は薬剤師国家試験の合格基準や足切りの基準、さらには第106回薬剤師国家試験の日程や配点、試験時間等々についてお伝えしてきました。
次回の第106回薬剤師国家試験からは、また新たな薬剤師国家試験出題基準が適用されます。

また、ここ数回の国家試験では科目を越えた設問が増加傾向にあり、関連領域の繋がりの理解も益々重要となっています。
薬剤師国家試験はどんどん変化していきますが、変更点をしっかり理解し、柔軟に対応していく姿勢でいることが大切です。

一方で、「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の7科目を対象とし、必須問題90問、一般問題255問が出題されるという形式は従来と変わりません。
合格基準についても相対基準が採用されるということについては従来通りです。
問題の難易度により合格基準における全問題の得点率が調整される場合もありますが、やはり何と言っても65%以上正解することを最低限意識しておく必要はあるかと思います。

ですが、実際のところ、効果的な勉強法は一人ひとり異なります。
何よりも早くに自分に合った勉強法を見つけ、計画的に学習を行うことが非常に重要です。

なの花薬局では、薬剤師を目指すみなさんへ就活サポートコラムを発信中です。
こちらでも薬剤師国家試験の勉強法や勉強のコツについても触れていますので、是非参考にして頂ければと思います。
2月に実施される薬剤師国家試験までは大切な時期となりますので、体調面の管理にも十分気を付けて過ごして下さいね!

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