2025.08.27
薬剤師の知識
薬局の志望動機の考え方を解説!例文や注意点も
目次
こんにちは!なの花薬局の金原です。
薬局への就職を志望する学生の皆さんの中には、志望動機をどのように書けば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、薬局の志望動機を書く際のポイントや具体的な例文、注意すべき点について詳しく解説します。
薬局の種類や仕事内容を理解し、自分の経験や想いを整理することで、採用担当者に響く志望動機を作成できるでしょう。
ぜひ最後までお読みいただき、あなたらしい志望動機作成の参考にしてください。
志望動機を考える前に!まずは「薬局」について知ろう
志望動機を書く前に、薬局に関する基本知識を整理しておきましょう。
薬局の種類や仕事内容を正しく理解することで、より説得力のある志望動機が作成できます。
薬局の種類と特徴
薬局には主に以下のような種類があります。
- 門前薬局:病院やクリニックの近くに位置し、その医療機関の処方箋を主に扱う
- 一般薬局:住宅地や駅前などにあり、幅広い医療機関からの処方箋に対応する
- ドラッグストア併設薬局:処方薬の調剤に加え一般用医薬品の販売も行う
- 在宅・施設調剤専門薬局:在宅療養や施設にお住まいの方への調剤をメインに扱う
薬局の主な仕事内容
薬局での主な業務は以下のようなものです。
- 調剤業務:医師の処方箋に基づく正確な薬の調製
- 服薬指導:薬の使用方法や注意点を患者さまに説明
- 薬歴管理:服薬状況や副作用歴を記録・管理
- 在宅業務:患者さま宅を訪問し服薬指導を実施
- 一般用医薬品の販売:健康相談や薬の提案
こちらのコラムでも薬剤師の仕事内容を詳しくご紹介していますのであわせてご覧ください。
薬剤師の仕事内容をご紹介!薬剤師になるための条件や魅力も知ろう!
薬局の仕事をより深く理解するならインターンシップがおすすめ!
薬局を理解する上でおすすめなのはインターンシップへの参加です。
現場体験を通じ、薬局の役割や働く魅力を深く知ることができます。
主な内容は、薬剤師による調剤業務の見学・補助や服薬指導への同席、OTC医薬品の学習など多岐にわたります。
参加する最大のメリットは、仕事内容や職場の雰囲気を肌で感じられることです。
実際に働く人々と交流することで、将来のキャリアを具体的に考えるきっかけにもなります。
なの花薬局でも、薬学生の皆さんに向けて実務体験、薬剤師との座談会、薬局見学などさまざまなプログラムを用意しています!
詳細は「なの花薬局 インターンシップ」をご確認ください。
薬局に就職したい!志望動機に書くべき内容とは?
薬局の志望動機を書く際は、いくつか盛り込むべきポイントがあります。
それらを組み合わせて自分の言葉でブラッシュアップすることで、説得力のある志望動機を作成できるはずです!
書くべき内容①薬局で働きたい理由
なぜ病院や製薬企業、ドラッグストアではなく「薬局」なのかを明確にします。
例えば、地域医療に携わりたい、かかりつけ薬剤師として患者さまの健康サポートを行いたいなど、薬局ならではの魅力や特徴を理解し、自分の価値観や目標と結びつけて説明することが大切です。
書くべき内容②自分が貢献できること
学んだ知識や経験、スキルを薬局でどう活かせるかを具体的に示します。
研究した分野の専門知識はもちろん、コミュニケーション能力や責任感、チームワークなど、さまざまな観点から自分が活かせると感じる強みをアピールしましょう。
薬剤師にどのような能力が求められるかについては「薬剤師はどんな人が向いている?性格や特徴、必要とされる能力も」もぜひチェックしてくださいね!
書くべき内容③なぜその薬局なのか
「なぜ薬局を志望したのか」だけではなく、企業研究を行い「なぜ"その薬局"でないとダメなのか」を説明できるようにしておきましょう。
志望する薬局の特徴や理念、取り組みについて調べ、その中で特に魅力を感じた点を具体的に志望動機に盛り込めると良いですね。
どの薬局が良いのか迷っている方は、「薬学部のインターンシップの選び方は?おすすめプログラムやメリットも!」も参考にしてみてください。
薬局の志望動機の例文をチェック!
それでは、薬局の志望動機の例文を志望動機別に4例ご紹介します。
自分の状況に近い例文を参考に、オリジナルの志望動機の作成に取り組んでみましょう。
例文① 地域医療に貢献したい
地域の方々の健康を身近で支えたいと考え、薬局を志望いたします。
薬局での実務実習の際、薬剤師の方が患者さまの生活背景を理解し、それぞれに適した指導をされている姿に感銘を受けました。
長く通院されている患者さまが、体調の違和感を気軽に相談されている様子を拝見し、薬剤師が患者さまの健康を継続的にサポートすることの重要性を実感しました。
貴薬局が地域密着型の医療を大切にされていることに共感し、かかりつけ薬剤師として地域の皆さまの健康維持に貢献したいと考えております。
例文② 患者さまの心理的サポートをしたい
患者さまにとって、薬を受け取る時間が"安心できるひととき"になるような関わりがしたいと考え、薬局を志望いたします。
初めての一人暮らしで体調を崩した際に、薬局の薬剤師の方が丁寧に説明してくださり、不安な気持ちを軽くしてくれたことがとても印象に残っています。
学生時代は学童でのアルバイトを経験し、家庭環境や勉強、友人関係など、子どもたちのさまざまな不安に寄り添い、安心できる場所を増やす大切さを実感しました。
貴薬局が、患者さまの「心」に寄り添った対応を大切にされている点に魅力を感じています。
例文③ 専門性を高めたい
薬学の専門知識を活かし、さらに実践的なスキルを磨きたいと考え、薬局を志望いたします。
大学では薬物動態学を専攻し、薬の体内での働きについて深く学びました。
貴薬局では定期的に研修が開催され、継続的な学習環境が整っている点に魅力を感じております。
例文④ 在宅医療で患者さまを支えたい
高齢化社会で在宅医療の重要性が高まる中、患者さまが住み慣れた環境で安心して療養できるよう支援したいと考え、薬局を志望いたします。
私は祖父母の介護を通じて、在宅での医療サポートの大切さを実感しました。
貴薬局が在宅医療に力を入れ、地域医療をリードしている点に強く魅力を感じております。
また、志望動機の作成で不安がある薬学生さんは、なの花薬局の採用担当者へぜひご相談ください!
志望動機の書き方や面接対策について気軽にアドバイスを受けられます。
なの花薬局の新卒採用LINEでも、インターンシップ・説明会のエントリーや先輩情報など、手軽になの花薬局の情報にアクセスできます。
薬局の志望動機を書く際に気をつけること
熱意が伝わる志望動機を書くためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
給与や待遇面だけを強調しない
「給与が良いから」「休みが多いから」といった待遇面のみを志望理由とするのはおすすめしません。
働く意欲や薬剤師としての使命感が伝わりにくくなります。
待遇は重要な要素ですが、それ以上に仕事への情熱や貢献したい気持ちを前面に出すことが大切です。
例文をそのまま使用せず、オリジナリティを持たせる
インターネットや参考書の例文をそのまま使用するのは絶対に避けましょう。
例文は参考程度に留め、自分の経験や価値観を織り交ぜたオリジナルの志望動機を作成することが重要です。
採用担当者は多くの志望動機を読んでいるため、似たような内容では印象に残りにくくなります。
より伝わりやすい構成、より自分らしさを伝えられる文章表現を考えて、志望動機に落とし込みましょう。
その薬局ならではの魅力や思いを具体的に伝える
「患者さまの役に立ちたい」「地域医療に貢献したい」といった一般的な内容だけでは、その薬局を選んだ理由が伝わりません。
志望する薬局の特徴や理念、取り組みを具体的に調べ、その薬局ならではの魅力を志望動機に盛り込みましょう。
例えば、「多くの患者さま」ではなく「月に約200名の患者さま」のように、企業研究をして具体的な数字を使うことで説得力が増します。
薬局や業務への貢献を明確に示す
「勉強したい」「成長したい」といった自分の希望だけを述べるのではなく、薬局や患者さまにどのように貢献できるかを明確に示しましょう。
学習意欲は大切ですが、それ以上に薬局の一員として果たしたい役割や提供したい価値を具体的に表現することが重要です。
薬局で働き始めてからの中長期的な目標などを示すことで、成長意欲と継続的に働く意思をアピールできるでしょう。
薬局の就活にはこちらのコラムもぜひご参考ください。
薬局の面接のコツや聞かれる内容、必要とされる能力などを詳しくご紹介しています。
新卒薬学生が薬局の面接で聞かれる質問とは?マナーもチェック!
新卒就活で薬局に落ちることはある?落ちる原因や成功のコツをご紹介!
薬局の志望動機は具体性と熱意で差をつけよう
薬局の志望動機は、薬局の役割と特徴を理解し、自分の経験や価値観と結びつけることで説得力のある内容になります。
仕事への情熱と使命感を前面に出し、その薬局でなければならない理由を明確にしましょう。
その薬局ならではの魅力や、そこで自分に何ができるかを熱意を持って伝えることが重要です。
例文を参考にしながらも、自分らしさを盛り込んだ志望動機を作成することで、採用担当者に印象を残すことができるでしょう。
なの花薬局では、薬剤師の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬剤師として理想の働き方を目指す方は、ぜひチェックしてみてくださいね!