2024.03.01

健康コラム

3月健康コラム:大人でも起こりうる食物アレルギー

スライド1.JPGある日突然発症する、食物アレルギー
「食物アレルギー」と言えば、小さな子どもが引き起こすものを思い浮かべる方が多いかもしれません。
大人になって、急に発症する食物アレルギーのことをご存じでしょうか?

今まで普通に食べていたものでも、免疫が過剰に働いてしまい、様々なアレルギー症状が起こります。

軽い症状だと、蕁麻疹、咳、喉のイガイガ感。
重い症状だと、呼吸困難、意識障害、下痢、アナフィラキシーショック(意識障害など緊急性が高い症状のこと)など。症状によっては、命に係わる場合もあります。

原因となる食品は年代によって異なり、18歳以上の場合は「甲殻類、小麦、魚類、果物類、大豆」が多いと言われています。

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スライド3.JPG花粉症と果物アレルギーの意外な関係
新鮮な果物や野菜を食べた時、口の中がイガイガしたり、かゆくなったりすることがあります。
こちらは、「口腔アレルギー症候群」と呼ばれ、花粉症との関連が非常に強いことがわかっています。

花粉症の方は、花粉に含まれるたんぱく質(アレルゲン)に対して、過剰な免疫反応を起こします。
花粉のたんぱく質と、果物や野菜に含まれるたんぱく質が似ていることから、
新たなアレルギー物質と認識してしまうのです。

例:シラカバ花粉―リンゴ、モモ、さくらんぼなどのバラ科の果物
 :イネ科花粉―メロン、スイカなどウリ科の果物
※加熱された加工品や市販のジュースではほとんど起こりません。

スライド4.JPG運動でアレルギーが誘発される場合も
食べただけでは症状は起きなくても、食後に運動が加わることによってアナフィラキシーショックが起こる場合があります。こちらは<食物依存性運動誘発アナフィラキシー>と呼ばれます。
運動によって腸での消化や吸収に変化が起き、アレルゲンが吸収されて起こると言われています。

<予防法>
①原因になりやすい食品を食べた後2時間は運動を避ける(可能なら4時間)
②皮膚などに違和感があった時点で運動を中止して休憩する

他人事ではない、アレルギー
大人の食物アレルギーは治療方法が確立していないため、いったん発症すると原因食品を避けるほかありません。
体調不良がきっかけになることも多いため、疲労やストレスが溜まっているときに無理をしないことも、予防のひとつと言えるでしょう。

<参考文献>
食物アレルギー診療ガイドライン2021
環境省花粉症環境保健マニュアル2022
ぜん息予防のためのよくわかる食物アレルギー対応ガイドブック2021改訂版

株式会社なの花北海道 藤谷 由里子(管理栄養士)




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