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2020.11.27

薬剤師の知識

薬剤師国家試験に不合格。就職や内定はどうなる?すべきことを解説

目次

薬学生の皆さん、こんにちは!なの花薬局人事部の湯田です。

もし薬剤師国家試験に不合格になってしまった場合、今後の就職や内定がどうなるのか不安に思う方も多いのではないでしょうか?
国家試験が不合格になったことは、人生において相当大きなショックかと思いますし、その気持ちは痛いほど分かります。

今回は「薬剤師国家試験に不合格だった場合に内定や就職はどうなるのか」、「不合格を内定先に伝える際に押さえておきたい流れやポイントとは」、そして「試験に再チャレンジし合格するために重要なこととは」について解説します。

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薬剤師国家試験で不合格になったら就職はどうなる?内定は取り消し?

薬剤師国家試験で不合格になってしまったら、内定がどのようになるのか気になるところかと思います。
企業の対応について、詳しく見ていきましょう。

内定取り消しか内定継続かは何で決まる?

内定が取り消しになるか継続になるかは統一した答えはなく、内定先により対応が全く異なっています。
事前に内定先に不合格の場合の対応について確認しておくのが良いでしょう。

そのような事情から一括りにお話しすることはできませんが、一般的には内定先の選考倍率が高い場合、内定取り消しとなることが多いです。

具体的には、「公務員」「病院(グループ病院・首都圏病院)」「製薬メーカー(管理薬剤師)」「医薬品卸(管理薬剤師)」などが該当します。
これは企業側の目線に立つと分かりやすいのですが、採用予定の求人枠に対して多くの学生の応募が見込める場合は、また次の年に優秀な学生を採用できる可能性が高いため、シビアですがこのような判断をされるケースが多いです。

逆に、内定先の選考倍率が低い場合は、一般的に内定を継続できることが多いです。
具体的には、「調剤薬局」「ドラッグストア」「病院(小規模病院・地方病院)」などが該当します。

大手の調剤薬局やドラッグストアではまだまだ薬剤師不足のところも多く、薬剤師確保のためにより多くの薬学生に内定を出し、入社を決めてもらう必要があります。
※内定継続の条件として人事面談などを設けている会社もあります。

また、地方病院(特に過疎地)の場合は、その地域で働く薬剤師の確保に苦しんでいるところも多いです。
少ない受験者の中から内定を出した学生を、1年待ってでも採用したいという意欲があります。

つまりは、薬剤師の需給バランスによって、内定を継続して貰えるかどうかが決まるのですね。
国家試験をこれから受けるという方も、念のため人事担当者に事前に確認しておくと安心です。

なの花薬局の場合は?

私たちなの花薬局のケースについても併せてお伝えいたしますね。

もし卒業延期や国家試験不合格となり、内定者ご本人が内定継続を希望された場合は、人事との面談を実施の上、次の年の国家試験まで原則1年間の内定を延長しています。

再度就活をしながら国家試験の勉強に取り組むのは大変ですし、国家試験合格を決めた後に就活をするのも少々シビアです。
安心して1年間勉強を継続していただき、翌年の合格をお待ちしています!

ただし、1点注意すべき点があります。
弊社では勤務区分が「自宅通勤勤務」「広域勤務(エリア対象)」「広域勤務(全国対象)」の3つあります。
毎年薬剤師の募集状況は異なりますので、希望する勤務区分での内定継続がお約束できないケースが出てくる場合があります。

働く勤務区分や働く場所に強いこだわりがある場合は、募集状況について人事に確認を取りつつ進めることを強くお薦めします。

国家試験不合格でも就職できるケースや就職方法はある?

内定先の中には、薬剤師の国家資格に受からなくても就職に影響がないケースもあります。

例えば、「製薬メーカー(MR職)」「化粧品メーカー」「食品メーカー」等であれば、薬剤師免許が不要なケースがほとんどですので、大学を卒業しさえすれば入社することができます。

もし6年間薬学部に通って薬剤師資格を取らないのが勿体ないと思ったら、社会人として働きながら翌年の国家試験を受験すれば良いのです。

また、内定先が調剤薬局やドラッグストアの場合は、本人の希望により国家試験不合格でもそのまま就職できることがあります。
例えば、医療事務や接客販売のアルバイト(契約社員)として働き、翌年の国家試験に向けて勉強をするようなケースです。

その結果、翌年の国家試験に合格すればそのまま正社員として採用されますし、もし途中で薬剤師資格を諦める場合も、仕事で身に着けた経験やスキルはそのまま活かせます。
なかには「登録販売者」の資格取得に切り替えて勉強を続ける方もいらっしゃいます。

決して国家試験不合格だからといって道が閉ざされる訳ではありませんので、内定先とじっくり相談してみてくださいね。


薬剤師国家試験の不合格を内定先に伝える際に押さえておきたい流れやポイントとは?

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「不合格イコール内定取り消し」ではなく、希望すれば内定を継続して貰えるところもあることがお分かりいただけたかと思います。

では、内定先に不合格(見込み)の結果を伝える場合、どのような点に注意すればよいでしょうか?

ただ内定先にやみくもに報告をするのではなく、事前にどこまで準備ができているかが内定先に与える印象を大きく左右します。
以下に時系列で書きますので、ここは是非押さえておいてくださいね。

1)自己採点結果を具体的に把握する

薬剤師国家試験は毎年2月下旬の土日に行われています。
そして、その直後には「薬学ゼミナール」「メディセレスクール」「ファーマプロダクト」といった大手薬剤師予備校が、今回の国家試験の自己採点ツールを公開しています。

点数が悪いことが分かっている場合、その現実を受け止めがたく自己採点を後回しにしてしまうケースがありますが、これは絶対にNGです!

薬剤師国家試験は絶対評価ではなく相対評価であり、合格に必要な点数が下がることもありますし、自分が間違えた問題が廃問となり点数が貰える場合もあります。
必ず複数の自己採点ツールを使って、自分が何点とれていそうか把握してください。

そして、その点数を速やかに内定先に報告しましょう。
後は内定先がその点数から合格可能性を判断して適切に案内してくれますので、それに従えば大丈夫です。
点数が合格見込みに達していない場合でも、内定先から合格可能性が高いと判断されれば、入社に向けた手続きを進めるよう指示がありますよ!

2)不合格見込みだということを、ご家族(ご両親)にきちんと告げる

自己採点の結果が悪く不合格の可能性が高い場合は、とにかく泣いたり、一人で塞ぎ込んだり、不甲斐ない自分に怒りが込み上げたり、現実を受け止めるまでに少し時間が必要なケースもあることでしょう。

ただ、そのような中でまず真っ先にやるべきことは、皆さんの受験を応援してくれた方々へ正直に報告をすることです。
特に、ご両親やご家族への報告は最優先に行ってください!
なぜならば、次の一歩を踏み出そうとするときに、精神面でも金銭面でも、ご家族のサポート無しには前に進めないからです。

ご家族は良い結果も悪い結果も覚悟しながら、あなたからの報告を待っています。
ご家族から「試験はどうだった?」なんて声はなかなか掛けられませんので、ご自身からきちんと伝えるようにしてくださいね。

3)今後の1年間についてご家族と話し合う

さて、不合格見込みをご家族に伝えられたら、次にすべきことはこれからの1年の過ごし方について話し合うことです。

薬剤師国家試験予備校に通うのか、自学自習にするのか、それとも薬剤師を目指すことを諦めるのか落ち着いて考えてみましょう。

また、不合格の場合に内定取り消しとなる旨を予め伝えられている場合は、次の就職活動についても考えなければなりません。

選べる選択肢はご家庭の事情により様々です。
特にお金の問題はご家庭にとって重要な問題ですし、ご自身だけで決められないことも多いです。
この機会にご家族でじっくり相談してみてください。

4)内定先への意思表明や相談

不合格でも内定を継続して貰える可能性がある場合、後日内定先から面談を求められたり今後の報告を求められたりします。
入社意欲が変わらないようでしたら、はっきりと「内定の継続を希望したい」旨を伝えましょう。

また、その際に次の国家試験までの過ごし方についてもある程度明確に伝えられるようにしておけるとベターです。

もし、まだご家族との話し合い中であれば、今どのような方向性で進んでいるのか、途中段階の報告でも構いません。
必要であれば人事担当者に相談し、アドバイスを求めるのもよいでしょう。
薬剤師国家試験予備校の評判や割引制度を教えて貰えたり、金銭面のサポート制度などについて社内の制度で活用できるものを提案して貰えたりするはずです。

その上で、内定先に協力が必要な時は遠慮なくその旨も伝えた方が良いです。
会社によっては審査や選考などをクリアしなければなりませんが、奨学金制度(学費貸与)の利用や内定先でのアルバイトなど、安心して1年間勉強し翌年の合格に繋がるのであれば、企業側もそのための協力は惜しまないはずです!

内定先も皆さんの将来に期待をしていますし、内定先にお世話になった分は仕事で返せば全く問題ありません!


薬剤師国家試験に再チャレンジ!翌年合格するために重要なこととは?

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ご家族や内定先にも状況を伝えた上で、1年後の薬剤師国家試験を目標に進むことになったらまず何から始めたらよいでしょうか?
実際に浪人を経て合格した先輩たちの話を参考に、ポイントをまとめてみました。

まずは予備校に通うかどうかを決める

毎年、不合格者の大多数は薬剤師国家試験予備校に通うことを選んでいます。

なぜなら、国家試験は出題範囲も非常に広く、一人で勉強するにはなかなかハードな量ですし、よほどメンタルが強くない限り勉強のモチベーションや勉強する習慣を維持するのが大変だからです。

そして、何より予備校は国家試験についての有益な情報をたくさん持っていますので、限られた時間の中でメリハリのある勉強を進めることができるようになります。
成績が伸び悩んだ時や勉強へのモチベーションが上がらない時などにも、講師や職員の方が色々とサポートしてくれます。

予備校に通うには学費がかかりますのでご家族との相談は欠かせませんが、その上で費用を捻出できるのであれば、私は予備校に通うことを強くお勧めします!

予備校各社によって準備しているコースは様々ですが、主に2つの期間と、3つの学習方法の掛け合わせで決まります。

【期間】1年コース(5・6月~)/半年コース(9月~) 
【学習方法】通学/オンライン(通信制)/e-ラーニング 

予備校に通っていた先輩たちからの意見を聞くと、「1年コース」×「通学」が一番成績アップに繋がるようです。
通学の時間が勿体ないと感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、毎日決まった時間に予備校に通学し、勉強せざるを得ない環境に身を置くことはとても大事です。

金銭面の事情やご自身の学習習慣によっては、オンラインやe-ラーニングのコースを選んだり、半年コースを選んで短期集中で取り組んだりするのも良いでしょうし、最近は各予備校ともにオンライン講座のコンテンツがかなり充実されているとお聞きします。
是非予備校を選ぶ際に実際にご自身の目で確かめてみて下さい!

大手薬剤師国家試験予備校はどこ?特徴はどう違う?

さて、予備校に通学する場合、予備校の特徴の違いは気になりますよね。
ここでは代表的な予備校4校についてご紹介します。
(私たちも日ごろお世話になっているので、親しみも込めて"さん"付けでお呼びします!)

薬学ゼミナール

薬学生の方で知らない人は居ない、お馴染み「薬ゼミ」さん。
全国に多数の校舎があり、特に関東ではお茶の水・新宿・渋谷・池袋・横浜・津田沼・川越にあり、通いやすい教室を選ぶことができます。

合格実績も圧倒的で、国家試験合格のバイブル 「青本」の出版も行っています。

メディセレスクール

東京・大阪・名古屋・広島に校舎を持つメディセレさん。
学生と講師との距離感が近く、講師・職員が一体となった学生のフォローを大切にしている予備校です。

ポイントブックやドリルなどの書籍にも定評あり。
講師がSNSなどを通じて楽しく発信している社風も印象的です。

ファーマプロダクト

東京・大阪・札幌・徳島に校舎のあるファーマプロダクトさん。
複数の校舎をリアルタイムに繋ぐ通信システムを持っているなど、全国で質の高い授業を受けることができます。

また、数多くの問題を解く中で、理解を深めながら実践に強くなれる特徴もあります。

REC

RECさんは合格実績の高さが最近注目されている大阪の予備校で、熱量の高い講師陣とe-ラーニングの充実が印象的です。

特にオンラインコンテンツのボリュームは圧倒的。
大阪に通学できる方、e-ラーニングを検討している方にとっては選択肢に入る予備校かと思います。



これは私の印象ですが、薬学生さんの最初の選択としては、大学の講座などにも入っており圧倒的な合格実績を持つ「薬ゼミ」さんで間違いないです。

ただ、教室の規模がやや大きいことや、同じ大学の友だちとあえて離れて勉強に集中したいなどという理由から、もう少し落ち着いた環境が良い、少人数でサポートして欲しいと感じた学生さんが、「メディセレスクール」さんや「ファーマプロダクト」さんを選ばれる傾向にあるかなと思います。

ちなみに私の担当が関東ということもありまだ実例は無いのですが、「REC」さんは講義の質が高いとの評判ですので、合格実績が高いのにも頷けます。

予備校もそれぞれに雰囲気や学習プログラムが違っていますので、是非校舎の見学などを通じて、ご自身の目で確かめてみてくださいね。

予備校に通わない場合は?

浪人をする方の大多数が予備校に通いますが、経済的な事情などから予備校に通わない選択をされる方もいらっしゃいます。
例えば、アルバイトをしつつ「自学自習」で合格を目指すようなケースが該当しますが、このようなケースで合格した人を残念ながらほとんどお見かけしないため、あまりお薦めはできません。

失敗する原因のほとんどは、勉強のモチベ―ションを維持できず机に向かう習慣が乱れてしまうことによるものです。

すでに薬学部に通うのに奨学金を借りており、それに加えてどうしても通年で予備校に通うのが難しい場合もあるかと思います。

しかし、先のようにならないためにも、例えば最初の数か月でお金を貯めつつ自学自習をし、9月から予備校に通うようなメリハリのある勉強の進め方にするか、少々お金はかかりますが予備校のe-ラーニング等を必要な期間活用するなど、少しでも勉強する習慣を維持しつつ1年を過ごすことをお薦めします。

また、詳しい勉強法については、以下のブログも参考にしてみてください。
薬剤師国家試験の勉強法は?勉強のコツや戦略を解説!


薬剤師国家試験に不合格でも就職は諦めないで!

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大学1年生で薬学部の勉強の大変さに気づいてから6年。
ここまで来る道のりだけでも大変だったのに、その試験に落ちてしまった時のショックは計り知れないものがあると思います。

学費を払い続けてくれた両親に結果を伝えることが辛かったり、合格した友人と一緒に居るだけで劣等感を感じたり、来月から働く予定だった就職先に申し訳なく思ったりすることでしょう。

ですが、次の年の合格に向けて新しいスタートを切ることができれば大丈夫!
まずは家族や内定先に相談してみましょう。

内定先によっては、そもそも薬剤師の国家資格がなくても就職には影響しない業種もありますし、しっかり希望を伝えれば内定を継続できることもあります。

そして内定先には予備校通学費用の一部を負担してくれたり、貸与(入社後に返済)してくれたりするところもありますし、「企業割引」などが適用されることも。
予備校に通う際には、人事担当者から情報を得て賢く予備校を選んでくださいね。

予備校に通わずに翌年の合格を目指す方法もありますが、モチベーションを保つのが難しくなります。
お金はかかってしまいますが、半年のコースに通う、e-ラーニングを活用するなど、勉強の習慣を維持できる方が合格を目指しやすいですよ。

たくさん泣いて、少し落ち着いたら、このコラムを読んで前を向いて一緒に進んでいきましょう。
はっきりと次の目標が決まったら、卒業後の貴重な時間で、大学の友だちとたくさん遊んで辛さを振り切ってくださいね!

なの花薬局では、薬剤師を目指すみなさんを応援します!
就職サポートコラムでは、薬学生の就活に役立つ情報をたくさん発信中ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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