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2023.03.06

薬剤師の知識

プライマリ・ケア認定薬剤師とは?なるにはどんな条件がある?

目次

こんにちは!なの花薬局の神森です。

プライマリ・ケア認定薬剤師は、プライマリ・ケア分野において最新の知識や技術を有していると認定される資格です。
認定薬剤師制度は、薬剤師がスキルアップやキャリアアップを図るための方法の一つ。

今回はその中でもプライマリ・ケア認定薬剤師について解説していきます。

プライマリ・ケア認定薬剤師とはどんな役割をもち、どんな活躍が期待されているのか、プライマリ・ケア認定薬剤師になるにはどうしたら良いのかもお伝えします。

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プライマリ・ケア認定薬剤師とは?その役割もご紹介

プライマリ・ケアとは、患者さまに寄り添い、総合的なヘルスケアを提供しようという考え方です。
その定義や意味合いは幅広く、状況や場面によってニュアンスが若干異なる場合もありますが、米国国立科学アカデミーでは以下のように定義しています。

【米国国立科学アカデミー】
「プライマリ・ケアとは、患者の抱える問題の大部分に対処でき、 かつ継続的なパートナーシップを築き、家族及び地域という枠組みの中で責任を持って診療する臨床医によって提供される、総合性と受診のしやすさを特徴とするヘルスケアサービスである」


具体的に言うと、国民のさまざまな健康問題に対して、必要な対策をとったり適切な診療科への受診につなげたりなど、総合的なサポートを行うものです。

プライマリ・ケア認定薬剤師とは、一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会によって認定される資格で、プライマリ・ケア分野において最新の知識や技術を有していると認定されます。

プライマリ・ケア認定薬剤師は、医師や看護師などとチームを組み、患者さまへ適切な医療を提供するとともに、地域の健康窓口・身近な相談相手として患者さまに寄り添うことが期待されています。


プライマリ・ケア認定薬剤師になるには?資格の取り方を確認

プライマリ・ケア認定薬剤師になるには、研修を受けて必要な単位を取得し、認定審査に合格する必要があります。
研修から認定までの流れをご紹介します。

研修

日本プライマリ・ケア連合学会へ研修開始届書を提出し、研修を開始します。
研修期間の4年間のうちに50単位以上を取得が必要で、そのうち学会関連の単位が30単位以上、細則にある必須領域で20単位、見学実習で8単位が必要です。

研修の場としては学会が主催・指定する認定薬剤師研修講座のほか、e-ラーニングを含む以下の6つの場が設定されています。

● 学会が主催する認定薬剤師研修講座
● 学会の学術学会での指定された講演、シンポジウム、ワークショップなど
● 学会が主催する医療研修セミナー、e-ラーニングなど
● 学会の地方会、支部会、関連研究会などの講演・研修で、本会が指定したもの
● 学会の認定医、専門医、指導医による外来診療及び訪問診療の見学実習など
● 薬剤師認定制度認証機構の認証を受けた生涯研修認定制度、特定領域認定制度、および専門薬剤師認定制度の研修のうち、学会が指定した講演、講義、シンポジウム、ワークショップ、e-ラーニングなど

審査・試験

最初の単位を取得してから4年以内に申請し、審査と試験に合格する必要があります。
研修期間内の研修記録内容と受講証明、認定単位の審査と、記述式の試験によって合否が判定されます。

認定

審査・試験に合格後、登録料を納入し認定証の発行を受けます。

また、認定後も3年ごとに認定更新が必要です。
研修期間3年の間に研修を受けて必要単位(30単位以上)の取得と事例報告、更新申請が必要です。

常に新しい治療や技術、新しい薬などが登場する医療現場で、適切な医療サービスを提供し続けるには、薬剤師になったあとも継続して学び続ける必要があります。
薬剤師になってからこそ勉強が必要!勉強方法や続けるコツもご紹介」では、薬剤師の仕事をしながら勉強を続けるコツもご紹介しています。


プライマリ・ケア認定薬剤師はどう活躍できる?

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プライマリ・ケアは高齢化社会が広がる現代において、地域医療の担い手として重要な役割を持っています。

病院や施設といった臨床現場はもちろん、地域の薬局や在宅医療の現場でも医者よりも身近な相談相手として、健康や病気に不安のある患者さまの頼れる存在となるでしょう。
経験年数など、国が定めたいくつかの要件を満たせば「かかりつけ薬剤師」としても、より活躍の幅を広げることもできます。

かかりつけ薬剤師については、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。
かかりつけ薬剤師になるための要件や条件をチェック!メリットもご紹介

小さな変化にいち早く気がついて適切な医療につなげたりといった、医師や看護師など他職種との連携をスムーズにするなどの活躍も期待されています。

認定薬剤師や専門薬剤師など、薬剤師の専門性をさらに高める資格について「薬剤師の資格にはどんな種類がある?資格取得のメリットもご紹介!」でご紹介していますので、あわせてご覧ください。


プライマリ・ケア認定薬剤師に期待される役割とは総合的な医療の提供

プライマリ・ケアは、患者さまの健康上の問題に寄り添い、総合的な医療を提供しようという考え方。
プライマリ・ケア認定薬剤師とは、プライマリ・ケア分野において最新の知識や技術を有していると認定された資格です。

プライマリ・ケア認定薬剤師になるには、日本プライマリ・ケア連合学会が指定する研修を受けて、4年間の研修期間中に必要単位を取得し、審査・試験に合格しなくてはいけません。
認定後も3年ごとに研修と必要単位の取得を行い、認定更新が必要です。

プライマリ・ケア認定薬剤師は、高齢化社会が広がる現代において、地域医療の担い手の一人として重要な役割を持っています。
病院や施設といった臨床現場のほか、地域の調剤薬局、在宅医療の現場などで、健康や病気の不安を気軽に相談できる身近な存在として、患者さまに寄り添った医療サービスを提供します。

小さな変化にいち早く気付いて適切な医療につなげる、医者や看護師といった多職種との連携をスムーズにするなどの躍を期待されているでしょう。

なの花薬局では、薬剤師の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬剤師を目指す方や薬剤師の働き方についてお悩みがある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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