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2023.11.30

薬剤師の知識

大手薬局と中小薬局の違いは?それぞれのメリット・デメリットをご紹介

目次

こんにちは!なの花薬局の小倉です。

薬剤師として就職するとき、大手薬局と中小薬局のどちらに就職すべきか迷うケースもあるでしょう。

そこで今回のコラムでは、大手薬局と中小薬局の違いや特徴、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
大手薬局、中小薬局それぞれの魅力と特徴を理解して、検討材料にしてくださいね。

迷った場合の選び方のヒントもお伝えしますのでぜひ参考にしてください。

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大手薬局と中小薬局の違いは?

大手薬局・中小薬局とは、具体的にどんな薬局を指すのでしょうか。

中小企業基本法では、業種別に資本金額や従業員数で「中小企業」「小規模事業者」を定義しています。

薬局は「医薬品・化粧品小売業」に分類され、サービス業では資本金または出資の総額が5,000万円以下、または常時使用する従業員の数が50人以下の会社が中小企業と定義されています。
中小企業基本法では「大企業」についての定義はありませんが、これよりも規模の大きな企業は大企業・大手企業といえるでしょう。

ただし、この定義は国の中小企業政策における対象を明確にするためのもので、制度や法律、考え方などによってその範囲が異なることもあります。

一般的に、大手薬局・中小薬局には以下のような特徴が見られるでしょう。

【大手薬局】

  • 資本金が多く、従業員が多い
  • 全国規模でチェーン展開していて店舗数が多い
  • 全国的な知名度が高い

【中小薬局】

  • 資本金や従業員数が中小企業基本法の中小企業の定義に当てはまる
  • 特定のエリアに根付いて展開している
  • 店舗数は数件~数十件程度と、それほど多くない


大手薬局に就職するメリット・デメリットとは

大手薬局の良い点・就職するメリットをご紹介します。

メリット①経営が安定しているので安心して働ける

資本金額が高い大手薬局は、経営基盤が安定しています。
さらに店舗数が多いとカバーし合いながら収益を確保できるので、給与やボーナスが安定していて各種手当などが手厚いなど、安心して働ける待遇が見込めます。

また、社員割引や提携施設の利用など福利厚生や制度などを備えている企業も多く、長く働きたいと思える環境が整っているでしょう。

メリット②教育制度や研修体制が整っている

大手薬局は新卒採用をはじめ、一度に大人数を採用することも多いため、新人の教育制度や研修体制がしっかり整っている傾向があります。
新卒で就職する人、他業界からの転職者、ブランクのある人なども安心して新たな環境に飛び込むことができるでしょう。

また、研修や試験受験、資格取得に補助金や手当が付くケースも多く、積極的にスキルアップに取り組める環境となっています。

メリット③キャリアアップが目指せる

大手薬局は組織が大きいので、役割や役職も多く、能力と希望に応じてキャリアアップを目指すことができるのもメリットです。
認定薬剤師などの資格を取って薬剤師としてキャリアアップするほか、店長やエリアマネージャーなど、管理職としてのキャリアアップの道もあるでしょう。


一方、大手薬局で考えられるデメリットは以下のようなものがあります。

デメリット①転勤の可能性がある

全国に複数の店舗がある場合、転勤で店舗やエリアを異動する可能性があります。
転勤は希望に基づく場合もありますが、欠員状況などによっては本人が予想しないタイミングでの異動も珍しくありません。

なの花薬局では、勤務区分を「自宅通勤勤務」「広域勤務」に分けることでご自身に合う働き方が選択できます。
そのため、ご本人が希望すれば自宅から通える範囲の店舗で勤務することが可能です。
また、広域勤務を選んだ場合は広域勤務手当が支給されるほか、家賃補助が適用されます。

デメリット②調剤以外の業務を担当する可能性がある

組織が大きいとさまざまや役割、役職があるため、立場によっては調剤以外の業務を担当する時間が増える可能性があります。
調剤併設ドラッグストアの場合は品出しやレジなどの店内業務のほか、社内会議や書類作成など内部業務が増え、患者さま対応や調剤業務の割合が減ってしまうケースもあります。

一方でなの花薬局では、店舗での勤務を経て、本部で薬局全体に関わる業務や薬剤師の教育研修、リクルートなどに携わることができます。
さらに、社内公募で後発医薬品販売事業やLINEを活用し患者さまと薬局のコミュニケーションをサポートする事業などで活躍する薬剤師もいます。

また、毎年提出するキャリアシートでは、将来どのようなキャリアを積んでいきたいか会社に伝えることができます。
様々な経験を積みたい人にとってはメリットとも言えるでしょう。


中小薬局に就職するメリット・デメリットとは?

続いて、中小薬局の良い点・就職するメリットをご紹介します。

メリット①地域密着の働き方ができる

中小薬局は特定のエリアに根付いて展開していることが多いため、異動が少なく同じエリアや店舗で長く働くことができます。
異動があったとしても、引越しが必要な異動は少ない傾向があります。

かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師として、地域や患者さまに寄り添った仕事ができるでしょう。

メリット②一人ひとりに与えられる裁量が大きい

店舗ごとの従業員が多くはないので、早い段階から責任のある仕事を任せられたり、ある程度の裁量権を与えられたりすることも多いです。
幅広い仕事に携わることができるので、やりがいや達成感も大きいでしょう。

組織がコンパクトだと店長や社長といった経営陣との距離も近いため、学びも大きく、場合によっては店舗運営やマネジメントに携われる可能性もあります。

メリット③給与が高い傾向がある

中小薬局は大手薬局と比較して給与が低いと思われがちですが、従業員が多くないからこそ欠員が出ては困るので、長く働いてもらうためにも給与が高めに設定されているケースは少なくありません。
特に人員不足になりやすい地方店舗などでは、給与が高く設定されることが多いようです。


中小薬局のデメリットについても知っておきましょう。

デメリット①忙しい可能性がある

従業員が多くないため、1人あたりが担当する仕事の量や役割が多くなりがちです。
混雑したときなどには、とても忙しくなってしまう可能性があります。

デメリット②教育制度や研修体制が整っていない可能性がある

教育や研修の時間や制度が確保されているとは限らず、入社後には現場で働きながら学ぶOJTが主流です。
そのため、新卒者やブランクがある方などは、不安を感じてしまうケースもあるかもしれません。

デメリット③企業によって待遇や福利厚生に差がある

法令で定められている以上の手当や福利厚生、制度は、企業によってさまざまです。
一般的には予算に余裕のある大手薬局のほうが、福利厚生や手当など充実している傾向があります。

ただし、中小薬局だから待遇や福利厚生が悪いとは限りませんので、どのような福利厚生があるのか事前に確認しておくと良いでしょう。


大手薬局と中小薬局、どちらに就職するか悩んだら?

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大手薬局と中小薬局のどちらが良いのか迷ったら、希望の働き方と将来的なキャリアプランを見据えて考えてみましょう。

例えば、大きな組織の中でキャリアアップをしたい、ゆくゆくはマネジメントなども経験したいと考えるなら大手薬局を、かかりつけ薬局として地域に根付いて働きたいと考えるなら中小薬局が良いかもしれません。

もちろん、描けるキャリアプランは、企業規模だけでなくそれぞれの企業ごとにも異なります。
希望する企業・薬局にどんな特徴があるのかをしっかり把握し、自分のキャリアプランを描く上で重要視すべきことは何かをよく見極めた上で就職先を検討しましょう。

なお、「薬剤師の就職先とは?業務別の仕事内容や就職状況、選び方を解説!」のコラムでは薬剤師の就職先やその選び方について詳しくご紹介しています。
こちらもぜひあわせてご覧くださいね。


大手薬局と中小薬局の特徴を知りキャリアプランを踏まえて選ぼう

大手薬局と中小薬局にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

大手薬局は安定した経営基盤を背景に、安心して長く働けるのが魅力。
教育体制や組織も整っているので、スキルアップやキャリアアップも目指しやすいです。
ただし、全国に店舗があれば転居を伴う転勤の可能性がありますし、組織が大きくなれば役割や業務が増えて調剤以外の仕事に関わる時間も増えてしまうこともあるでしょう。

一方、中小薬局は地域に根付いた店舗展開が多く、同じエリアや店舗でかかりつけ薬剤師として長く働けるのがメリット。
早くから幅広い業務を任せられることも多く、やりがいと達成感を感じながら働けるでしょう。
薬剤師が不足している地域では、高い年収を提示されることも少なくありません。

しかし、中小薬局は従業員が多くはないので、仕事が集中すると忙しくなってしまう可能性があるので注意を。
また、大手企業と比べると教育体制や福利厚生などの制度が整っていない可能性があります。

もちろんそれぞれの特徴は、薬局ごとに異なります。
自分が描くキャリアプランにとって何を重要視すべきか、そしてそれが叶う企業・薬局はどこかという視点で就職先を選びましょう。

なの花薬局では、薬剤師の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬剤師を目指す方や薬剤師の働き方について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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