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2022.11.30

薬剤師の知識

在学中の薬学部学生におすすめの資格は?卒業後に取得可能な資格も

目次

こんにちは!なの花薬局の神森です。

薬学部は薬剤師資格の取得を目指すことができる学部ですが、薬学部を卒業すると薬剤師以外の資格を取得できたり、資格試験が受験できるようになったりもします。
中には、在学中に取得にチャレンジできる資格もあるんです。

今回のコラムでは、在学中の薬学部学生におすすめの資格について解説。
薬学部の学生が在学中に取得しておくべき資格はあるのか、卒業後に取得可能な資格についてもご紹介します。

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薬学部の学生は在学中に資格を取得するべき?

薬学部は薬剤師資格の取得を目指すことができる学部で、卒業することで薬剤師国家試験の受験資格を取得できます。
そのため、在学中にそのほかの資格を取得することなどは、とくに必須ではありません。

しかし、在学中に資格取得に取り組む学生も少なくありません。
在学中に資格を取得しておくと、関連する業界への就職に有利になる、その資格がないとできない特定の職務に就けるといったメリットがあります。
会社や職種によっては資格手当などがつく可能性もあるでしょう。

薬剤師の職場は、薬を提供する病院や薬局だけとは限りません。
製薬企業や衛生に関する行政機関、化粧品企業なども薬剤師の就職先として挙げられます。

また、薬剤師以外の資格を取得することで、活躍できるフィールドがさらに広がります。

卒業後の就職やその後の進路などを考え、自分が進みたい方向によっては在学中に薬剤師以外の資格取得もぜひ検討してみましょう。
医療や薬学に関連のある資格なら、資格試験の勉強にも薬学部で学んだ専門知識を活かせますよ。

薬剤師の就職先については「薬剤師の就職先とは?業務別の仕事内容や就職状況、選び方を解説!」でも詳しくご紹介しています。
薬局や病院以外で活躍している薬剤師も意外と多いですよ!


薬学部の学生におすすめの資格は?在学中に挑戦してみよう

将来どのような就職先を目指すかによってももちろん異なりますが、薬学部の学生におすすめといわれる代表的な資格は以下の3つです。
在学中に挑戦できるので、ぜひチェックしてみましょう。

登録販売者

薬局やドラッグストアなどで、一般用医薬品(かぜ薬や鎮痛剤など)の大部分を占める第2類・第3類医薬品を販売することができる資格です。
薬剤師に次ぐ薬のスペシャリストで、お客様に対して薬の成分や効能、副作用などを伝え、適切な薬をアドバイスする重要な役割を担っています。

登録販売者の資格は、都道府県ごとに年に1回実施されている登録販売者試験に合格する必要があります。
学歴不問・実務経験不要・年齢制限もありませんので、在学中の薬学部学生もチャレンジ可能です。

試験合格後は勤務先がある都道府県へ「販売従事登録」を行います。

薬学部の学生なら、現在学んでいる薬学の専門知識を試験勉強に活かすことができますし、資格試験の勉強が薬学部で履修中の勉強のプラスになることも。
資格を取得できれば、薬剤師資格の取得前にドラッグストアや薬局でアルバイトをしようと思った場合にも有利でしょう。

危険物取扱者(甲種)

ガソリンなどの石油類をはじめ、薬品や塗料など消防法で指定された危険物を取り扱うことができる国家資格です。
扱える危険物の種類によって「甲種」「乙種」「丙種」の3つに分かれていて、「甲種」は最上位となり、第1類~第6類まですべての危険物を取り扱うことができます。

一定量以上の危険物を製造・貯蔵・取り扱いする施設では危険物取扱者の配置義務があり、有資格者が安全な取扱作業や立ち合いを行い、安全のための点検・整備・教育などを行います。

甲種の資格試験は、都道府県ごとに年に数回実施されています。
実は、薬学部の学生でも化学に関する授業科目を15単位以上習得していれば受験可能です。

ガソリンスタンドなどのイメージが強い資格ですが、危険物を取り扱う病院の検査室や大学の研究所、製薬会社などでは、薬の知識に加えて、危険物取扱者(甲種)の資格があると、就職に有利に働くことも。
危険物取扱者は、幅広い業界で活躍が期待できる資格で、工業・製造業・石油関連などの分野で就職を目指す方にもおすすめです。

放射線取扱主任者

放射線取扱主任者は、放射線を扱う現場において、放射線を安全に管理するために現場を監督するための国家資格です。

病院はもちろんのこと、製薬企業や大学、保健所など、薬剤師に多い就職先でも放射線を扱う現場はさまざまあり、就職先によってはプラスになることもある資格です。

試験合格後の講習受講が免状発行の条件であるなどの注意点はありますが、受験資格はなく、資格取得には放射化学など薬学部で履修する知識が役に立ちます。

なお、薬剤師になれば、放射線取扱主任者の資格がなくても、医薬品製造の現場に限りですが選任可能です。



そのほか、資格とは少し異なりますが、TOEICなど英語の試験を通して英語力の向上を目指す薬学生も多いです。
英語力を強化することで、外国人が多く訪れる空港や観光地、大使館周辺などの薬局や病院などの就職に有利になることも。

英語で書かれた新薬情報や論文から情報を得ることができるというのも、薬剤師として働く上では大きなメリットになります。


薬学部卒業(見込み)で取得可能・受験資格が得られる資格もチェック!

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そのほか薬学部を卒業することで取得可能だったり、受験資格が得られたりする代表的な資格をご紹介します。

【申請により資格取得】

  • 医薬部外品、化粧品、医療機器の製造所の責任技術者
  • 食品衛生管理者

【公務員の任用資格】

  • 薬事監視員
  • 食品衛生監視員(30歳未満)
  • 環境衛生指導員

【受験資格を取得】※卒業後の実務経験や講習の修了が必要な資格も含む

  • 向精神薬取扱責任者
  • 作業環境測定士(第1種・第2種)
  • 労働衛生コンサルタント
  • 公害防止管理者(大気関係第1〜4種、水質関係第1〜4種、ダイオキシン類関係)
  • 一般廃棄物処理施設又は産業廃棄物処理施設の技術管理者
  • 水道技術管理者
  • 建築物環境衛生管理技術者
  • 麻薬取締官(30歳未満)

もちろん、薬剤師としての実務経験を積み、さらに専門性を極めた認定薬剤師や専門薬剤師などを目指すこともできますよ。
認定薬剤師や専門薬剤師になるためには、数年間にわたって週1ペースで病院のカンファレンスに出席する必要があるなど、働きながら資格取得するためには職場の協力が欠かせません。

また、資格によっては、「薬剤師として◯◯医療に〜年以上従事していること」などの受験資格が定められていることも。
薬局で働く薬剤師、病院で働く薬剤師、製薬会社で働く薬剤師...など、就職先によって挑戦できる資格も異なりますので、その点は注意が必要です。

就職活動の際は、その就職先がどのような資格取得支援を行っているのか、その就職先で自分が望むスキルアップが目指せるか、しっかりと確認しておきましょう。

なの花薬局では「コミュニティ ファーマシストサポート制度」を設けています。
専門性の高い外部資格取得と、その専門性発揮を目指す薬剤師をサポートしており、働きながらスキルアップを目指せる環境が整っていますよ!
なの花薬局の研修制度

実務経験を積んだあとに取得・チャレンジできる薬剤師の上位資格については「薬剤師の資格にはどんな種類がある?資格取得のメリットもご紹介!」でもご紹介しています。
自分の考えるキャリアに応じて、ぜひ検討してみてください。


薬学部在学中に資格取得は必要?進む道によってぜひ検討を

薬学部の在学中に、資格取得は必須ではありません。

しかし、薬剤師の就職先は医療関係だけとは限らず、進みたい方向や就きたい職業によっては、在学中に資格取得にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
医療や薬学に関連のある資格なら、資格試験の勉強と大学の勉強にも関連性があり、専門知識の補完にもなります。

資格を取得することで就職時に有利になったり、資格手当などがついたりする可能性もあります。

薬学部の学生におすすめなのは、登録販売者や危険物取扱者(甲種)の資格などです。
登録販売者を持っていれば薬剤師資格の取得前でも薬局やドラッグストアで第2類・第3類医薬品の販売ができます。
危険物取扱者(甲種)は、大学で化学に関する授業科目を15単位以上習得していれば受験することができますよ。

そのほか、薬学部を卒業することで取得可能だったり、受験資格が得られたり、薬剤師になることで取得できる資格もたくさんあります。
卒業後の就職やその後の進路などを考え、キャリアプランに応じて必要な資格をぜひ検討してみましょう。

なの花薬局では、薬剤師の就活に役立つ情報を随時発信しています。
薬剤師を目指す方や薬剤師の働き方について疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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