花粉症の症状は主に鼻と目に現れます
そこでまず鼻や目を花粉から守ることが重要になります。その為、外出時にはマスクと眼鏡を積極的に活用してください。「マスク」は、最近では花粉症用のものがいろいろ出回っているので、そうしたものを利用するのもよいでしょう。又、普通のマスクでも効果はありますし中にしめらせたガーゼをはさんでおけば、なおさら花粉防止効果は高くなります。外出後は玄関先でよく花粉やホコリを払い落とし、うがいや手顔を洗い、花粉を洗い流す様心がけましょう。


花粉症の人は果物アレルギーに要注意!

夏から秋は果物が豊富です。旬の果物は美味しく、水分、ビタミンの補給によい食物です。花粉症の人は花粉が飛んでいない時も食物アレルギーの一種の果物アレルギー(口腔アレルギー症候群)に対する注意が必要です。
花粉症の人は果物アレルギーを起こし易いのです。

果物アレルギーは花粉症より時に強烈です


花粉症の人は花粉症の時期に花粉を含んだ空気を吸い込むと咽の奥の痒みや痛みなどの違和感を感じますが、この時期気をつけたいのは果物アレルギー(果物過敏症)です。
※口腔アレルギー症候群が正式名称です。


口腔アレルギー症候群では、特定の果物(野菜)を口に入れると、花粉を吸い込んだ時と同じように、咽の奥、唇、舌の痒みや痛みを覚えます。さらに吐き気や下痢などの消化器症状を起こします。花粉症ではあまり起きない喘息発作を起こして、救急車を呼ぶ事態になることもあります。

果物アレルギーを起こす果物と野菜

口腔アレルギー症候群のことを、一般には果物アレルギーと呼びますが、実際は野菜も含んでいます。

果物
メロン、リンゴ、イチゴ、オレンジ、キウイ、サクランボ、スイカ、ナシ、バナナ、モモ、梅、パパイヤ、パイナップル、レモン、グレープフルーツ
野菜
トマト、キュウリ、クルミ、ジャガイモ、セロリ、ニンジン、ニンニク、ナス

果物アレルギーと花粉症の関係

花粉症の人が果物アレルギーを起こし易いのはなぜでしょうか?
その理由は花粉症を起こす花粉アレルゲン(原因となる抗原)と特定の果物、野菜が持つアレルゲンが共通するためです。口から入ったアレルゲンと花粉症を起こす抗体が反応してアレルギー反応を引き起こします。

花粉と果物アレルギーの関係

スギ・ヒノキ
トマト
シラカバ
バラ科【リンゴ、モモ、サクランボ、ナシ、イチゴ、ウメなど】、キウイ、ニンジン、セロリ、クルミ
ブタクサ
スイカ、メロン、キュウリ、バナナ
カモガヤ
メロン、オレンジ、トマト、バナナ、セロリ、ジャガイモ
ヨモギ
リンゴ、キウイ、ニンジン、セロリ

スギ花粉症やヒノキ花粉症の人ではトマトに対する注意が必要です。白樺花粉症はスギ花粉症がない北海道に多い花粉症です。果物アレルギーを引き起こし易い特徴を持つ花粉症です。特にバラ科の果物に対するアレルギーを引き起こし易いです。秋に多いブタクサ花粉症の人はウリ類(スイカ、メロン、キュウリ)に対する注意が必要です。
果物側からみるとメロン、リンゴがアレルギーを起こし易い果物です。リンゴの場合は、生リンゴではアレルギーが起きても、リンゴジュースやリンゴジャムは加熱してあるためにアレルゲンが変化していてアレルギーが起こらない事があります。